株式投資の基本となるのが長期保有です。
このスタイルの代表的な投資家と言えば、ウォーレン・バフェット氏でしょう。
購入した株式を売ることなく投資を続けて、2018年現在の資産は907億米ドルと言われるように、巨額の資産を築いています。
サラリーマンやOLがこれから株式投資を行うのであれば、この長期保有がおすすめです。
もちろんメリットの反面デメリットとなる部分もあるので、これから始めることを検討する方のために詳しくご紹介します。
安心して運用できるのがメリット
株式を長期保有する最大のメリットは、精神的に安心して運用できることと言えるでしょう。
人はお金が絡むとどうしても精神的なプレッシャーを感じやすくなります。
実は短期売買を行うための技術の中で最も重要なのは、メンタルの強化です。
強いプレッシャーの中で冷静な判断を下せるような、メンタルの強さが必要というわけです。
そのようなメンタルの強さと豊富な売買経験を持たない初心者がいきなり値上がり益を狙う売買を行うと、おそらく仕事が手に付かなくなるのではないかと思います。
特に20代30代といった、これからビジネススキルを高めていかなければいけない世代の人は、このような精神的プレッシャーを受け続けるのは良くないでしょう。
この点をまず最初に知っていただきたいと思います。
長期保有のデメリットとは?
株式の長期保有におけるデメリットとしてまず挙げられるのは、すぐに利益を得られないことです。
株式市場が上昇し、保有する銘柄が上昇しても売却しないので、含み益は発生しますが実質的な利益は発生しません。
その後相場が下げに転じるようなことがあれば、あの時売っておけばと後悔するかもしれません。
また保有株が値下がりを続けると、いわゆる塩漬け状態となります。
こうなると売却して他の有望な銘柄に乗り換えるということができません。
さらに長期的な企業の業績展望が判断しにくいということも挙げられます。
一般的にはこのようなデメリットが取り上げられますが、実は運用方法によってこれらはクリアできます。
もちろん株式を購入したらそのまま放置するわけではなく、市場の動きや保有銘柄の動きを見ながらある程度の操作は必要になります。
長期保有の上で大事な運用方法
まず株式を長期保有目的で購入するためには、企業の業績と配当金の利回りをチェックします。
安定して配当金が出ているか、業績も激しく上下動していないかどうかを確認することが大事です。
そして購入する銘柄を決めたら、後はその銘柄をいかに増やしていくかを考えるようにします。
例えば業績が安定して配当金もきちんと支払われているのであれば、株式市場の下落に巻き込まれて株価が下がった時が買い増しのタイミングになります。
逆に業績に関係なく急激に株価が上昇したら、一旦売却して値下がりを待つことも必要になります。
例えば今話題のAI関連株ということで、急激に株価が上昇するということがあります。
けれども業績が追い付いていなければ、やがて株価は下落することになります。
そのタイミングで買い増しをするので、その前に一旦売却して資金を手元に残しておくというわけです。
空売りを利用したリスクヘッジも覚えよう
株式の長期保有は、いかに配当金の利回りを確保するかがポイントになります。
つまり保有する銘柄の企業が業績悪化により、配当金を引き下げることがあれば売却しなければなりません。
そして他に利回りを確保できる銘柄に乗り換えることになります。
けれども値下がりしてしまうと、購入時よりもだいぶ少ない資金しか回収できなくなります。
そこで前もって、同じ銘柄を保有数と同じ数だけ空売りしておくのもひとつの手段です。
空売りとは、株式を借りて先に売却し、見込み通りに株価が下がったところで買い戻して利益を得る売買方法です。
長期保有の場合には、保有している株式を担保にして信用取引で同じ銘柄を空売りします。
すると保有する株式が値下がりしても、空売りで同じ額だけ利益が発生します。
そこで保有する株式を売却すると共に同じタイミングで空売りを決済すれば、手元には購入した時と同じ額の現金が残ります。
もちろん正確には手数料などが引かれますが、値下がりによる損失は発生しません。
このようなテクニックを覚えておけば、長期保有におけるデメリットも回避することができます。
後は目指す利回りが確保できるように、時に買い増しをしたり売却しながら保有数を増やしていくことを目指します。
まとめ
株式を長期保有するといっても、決してそのまま放置するわけではありません。
その意味ではある程度のテクニックも必要になります。
まず長期保有の目的は配当金の利回りを確保すること、保有する株数を増やしていくことです。
そして短期売買とは異なり、細かな株価の上下動に一喜一憂することがないので、安心して運用できることがメリットと言えます。
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